みなさん、「 鶴見線 」はご存知だろうか。
神奈川県横浜市鶴見区の鶴見駅が始発となっている鉄道だ。マイナーな鉄道ということで知らない人も多いと思うが、ちゃんと面白さが伝わるように気合を入れてプレゼンを作ったので是非最後まで見ていって欲しい。
1. 「 鶴見線 」とは


「 鶴見線 」の概要については上記に記載した。詳しいことを書くかも検討したが細かいことはWikipediaに載っている。
細かい部分が気になったらそっちをみてほしい。この記事では「楽しみ方」に焦点を当てる。
2. 「 鶴見線 」沿線探索ルート

今回は上記のルートで探索した。
後述するが、JR南武線で浜川崎駅からスタートする方法もある。ただ、初めての人には鶴見駅スタートで探索することをお勧めする。始点から乗車してもらうことで路線の距離感やエリアの規模感がなんとなく掴めるからだ。
ここからは実際に私が探索した工程に基づきスポットの説明をしていく。
3. 鶴見駅 ー 海芝浦駅

まずは、海芝浦駅だ。「 鶴見線 」の一番の目玉スポットといえば海芝浦駅だろう。
私もここを一番の目当てにしていた。鶴見駅から鶴見線の海芝浦行きに乗車して約30分間景色を楽しみつつ、目的地へと向かう。

やはりこの運河と工場に挟まれた景色はどこか惹きつけられるものがある。
休日はほとんど人が歩いていないので、とにかく無機質だ。ディストピア感すらある。

海芝浦駅に到着した。想像以上の開放感だ。
この駅に関してはデートで来る分にも問題ないだろう。この景色は一級品だ。

写真はiPhone8plusで撮影した。こういう時に最新のスマホを持っていないことを悔やむ。(後日iPhone12 proを購入した。)
とにかく爽やかな景色だ。この日は雲ひとつない快晴で、工場で空と海を二分割する綺麗な写真を撮ることができた。満足

海芝浦駅の周辺の情報をまとめてみた。
鶴見線自体が工場地帯勤務者用の路線ではあるが、海芝浦駅はその中でも特殊な駅である。
なんと言っても東芝勤務者以外はホームから出ることができないのだ。理由は海芝浦支線自体が東芝の敷地内に入り込んでいるからなのだが、そんな仕様すらも魅力に感じられる。個人の感想。
ホームから出られないということで、基本的にはホームで景色を楽しむ以外何もできない。
だが心配はいらない、ホーム内にトイレはある。
あと東芝が気を利かせて改札内に緑道公園を設けてくれている。ここでピクニックしている人も結構いる。
ここから見える写真を数枚載せておく。この無機質さはぜひ足を運んで体感して欲しい。


海芝浦駅を出て次に向かうのは武蔵白石駅だ。電車の本数がかなり少ないので要注意。
週末は1時間に1本なんてこともザラにある。
4. 武蔵白石駅 ー 浜川崎駅


武蔵白石駅も是非一度散策してもらいたい場所だ。
先述の海芝浦駅とは打って変わりこちらは工業地帯の生活感を感じられる町がある。
昭和にタイムスリップしたような自販機や銭湯、酒屋などこのエリアの生活を支え続けてきたインフラとも言える要素たちが至る所に散りばめられている。

ただ、やはり人の気配は感じられない。どこか現実味が薄い空気感からタイムスリップしたような錯覚を味わえる。
河口に集合してるのカニを数えつつ、次の駅へと向かう。
まだまだ散策は終わらない。想像してたより楽しめる沿線だ。

浜川崎駅。ここはJR南武線の浜川崎行きの終点にもなっている。
ここで下車したのは、ここから先の扇町駅まで歩いて景色を見てみようと決心したためだ。
ここまでで帰りたくなった人はJR南武線で川崎駅まで離脱することができる。

武蔵白石駅の手前の安善駅で大川支線に乗り換えることもできたが、今回は省略した。海芝浦駅を超える感動はないような気がする。
暗く塗ってあるのは周囲の工場の敷地だ。
鶴見線が工場地帯勤務者のための路線であることはよくわかると思う。

左の写真はJR南武線終点の車止めだ、井戸(?)のような跡がある。
ここにはなかなか味のあるトイレが併設されている。
「川崎ハード」の看板も字体から歴史を感じる。人気が無いので少しもの寂しさも感じる景色ではある。
5. 扇町駅 ー 国道駅

武蔵白石駅から扇町へと歩く。だらだら歩いて約40分の工程だ。
この辺りは夜景で有名な工場がいくつかあるが、特に昭和電工の夜景が有名だ。
徒歩だと遠くからしか見ることができないが、クルージングで運河上から夜景を見るイベントもあるようだ。

この周辺は工業用として運河を使用している様子がよく見られる。
空と鉄骨と海。いいバランスで写真を撮るのが難しい。

この景色は全然見飽きることがない。本当に人間がこの工場を作ったのかと不思議に思う。
私は特に、人間のパワーを感じられる力強い建造物に魅力を感じる。ダムとか水門も好き。

いよいよ終点の扇町駅に到着した。
武蔵白石駅から扇町駅は歩いてみるのをおすすめする。ザ・工場地帯な写真が撮りやすい。
そして扇町駅は猫が多い。本当に多い。8匹は見た。無機質な工場地帯の空気感を猫が和らげてくれる。
そしてここで気づく。どこから単車線になっていたんだ…と。

日が傾き始めたので、折り返して国道駅へと向かう。今回の散策で2番目に楽しみにしていたポイントだ。

とにかく昭和の匂いがぷんぷんする。暗くて少し雰囲気は怖い。
この駅の見所はやはりこの銃弾跡だろう。
横浜大空襲でできた跡らしい。それが現在まで残されているのである。看板も当時のままなのだろうか、かなり味がある。


最後は鶴見駅まで歩いてから帰宅することにした。
鶴見線沿線の散策はこれにて終了。約4時間の工程でした。
6. おわりに

昭和の記憶を色濃く残す鶴見線沿線、いかがだっただろうか?
休日に現実から離れてリフレッシュをしたい人にもってこいなスポットだと思う。
この記事の内容が参考になったらとても嬉しい。
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