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げろっぴ

  出身:富山県

  年齢:28歳

  職業:プロダクトマネージャー(PdM)

  趣味:生活改善,ガジェット,建築,旅行

  略歴:理系大学で建築を専攻

     同大学の大学院修了

     ゲーム会社に企画職で新卒入社

     転職して現在は事業会社でPdM

SENNHEISER Momentum True Wireless 3 実機レビュー | iPhoneでも十分に高音質【AAC接続】【AirPods Proから乗り換え】

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SENNHEISER(ゼンハイザー)から待望の新型の完全ワイヤレスイヤホンとして「Momentum True Wireless 3」が発売された。今回はiPhoneヘビーユーザーの私が本商品を購入した経緯と実際に使用してみた感想を紹介していく。

目次

「AirPods Pro」の音質に満足できなくなっていた

「AirPods Pro」は音質以外文句なし

2020年1月にAirPods Proを購入してから約2年半使い続けてきた。人生で初めての完全ワイヤレスイヤホンだったので、こんな便利なものが生まれたんだと当時は大層感動したのを覚えている。

手にするまでは別にいらないと思っていたノイズキャンセリング機能については今となっては必須の機能で、ノイキャンの無い時代には戻れない。外音取り込み機能に関しては今でもAirPods Proの右に出る機種はないと言われている。実際この自然さは本当にすごい、装着していることを思わず忘れてしまうこともある。

装着感も抜群でApple製品との連携も強く、ケースも小型で耐水性能もあって本当に素晴らしい製品なのだが、唯一にして最大の弱点が音質だ。同価格帯の製品と比較すると100歩ほど遅れている。それを2年以上毎日のように使い続けてきたことで流石に飽き飽きしてきたのである。

音楽好きにとって音質は本当に大事

音質の良いイヤホンを使ってみたい

こういうのは一度気になったら止まらないのである。3万円近くの価格帯で音質のいいイヤホン調べているとちょうど良いところに音質最強完全ワイヤレスイヤホンの最新製品が登場した。

それがSENNHEISER(ゼンハイザー)の「Momentum True Wireless 3」だ。

SENNHEISER 公式HPより引用

SENNHEISER(ゼンハイザー)「Momentum True Wireless 3」を購入

ガジェット系Youtuberの発売前レビューをいくつか見て買うことを決めた。そしてブラックがすぐ欲しくてヨドバシカメラで購入した。Amazonだと限定カラーのグラファイトしか入荷していなかった。※2022/6/25現在はAmazonにもブラックが入荷しています。

定価の39,900円で購入。痛い出費だがついに高音質ワイヤレスイヤホンを手に入れた!

高級感のあるケースとデザインが洗練されたイヤホン本体

開封してみるとケースは前作のMTW2に引き続きファブリック調で傷が目立ちにくく質感が非常に高い。値段に見合った高級感がある。ケースサイズは小型化したようで順当な進化を感じる。

本体は樹脂製で前作にあったボタン部分の金属面はなくなった。前作のデザインの方が好きではあったがこれはこれで良い。

比較は後述しているが本体サイズはかなり小さく目立ちにくそうだ。

「Momentum True Wireless 3」はiPhone(AAC接続)で聴いても最高な音質

ここから音質の話をするが、オーディオ初心者であることをご承知いただきたい。「AirPods Pro」で何不自由なく過ごしてきた2年間を経て最高のイヤホンと出会った感動を可能な限り言葉にしている。

ボーカルが伸びやかに際立つ「中高音」

  • AirPods Proでは気づかなかった細かい音が聴こえる
  • 嫌な尖りが無くまとまっているのに華やか

AirPods Proの音がいかに荒削りだったかよく分かる。中高音はすごく繊細で、聴いたことのない楽器の音が聞こえるようになった。シンバル類の音もシャリつきがなく全体のまとまりを感じる。ボーカルが伸びやかで聴いていて気持ちがいい。

深く沈むずっしりとした「低音」

  • とにかく深さを感じる低音
  • 確かな質量とキレの共存

音に関してはこの深く沈むような低音が特に魅力かもしれない。とにかく深くて重みがあるのにボワつきが全くなくて、迫力のある音を楽しむことができる。Billie Eilishのbad guyを是非聴いてみてほしい。

素人(私)でもわかる「解像感」と「音場の広さ」

  • とにかく明瞭度が高く全ての音がくっきりはっきり
  • 音の距離感と方向感覚を体感できる

オーディオ初心者の私も「これが音場なのか…!」と思わずハッとした。音が耳に入り込んでくるだけじゃなくて、四方八方から音の鳴る空間の中にいるような不思議な感覚になれる。それぞれの音の距離感のようなものを感じることができて音楽をより一層楽しむことができる。

※色々書きましたけどオーディオ初心者です。語りたくなるほど音質に感動したということでご容赦ください。

iPhoneのAAC接続でも十分すぎる高音質

「Momentum True Wireless 3」は高音質のBluetoothコーデック「aptX-adaptive」に対応している。そのためXperiaやZenfoneなど一部のAndroidスマホとAmazon Music Unlimitedのハイレゾ音源を掛け合わせれば最高の実力を発揮して音楽を楽しむことができる。

「Amazon Music Unlimited」はこちら

iPhoneは「aptX-adaptive」に非対応で、圧縮してデータを送る「AAC」接続のみでしか楽しむことができない。私は購入する時にこの点をかなり懸念に感じていた。なぜなら競合となるSONYの「WF-1000XM4」にはハイレゾ相当に音源をアップスケーリングする「DSEE EXTREME」という機能が搭載されており、iPhone(AAC接続)の圧縮音源でも高品質な音楽を楽しむことができるからだ。

この点に関してはあくまで試聴した限りの体感の話になってしまうのだが、「DSEE EXTREME」をオンにした「WF-1000XM4」と「Momentum True Wireless 3」をiPhone(AAC接続)で比較してみたが正直違いが分からなかった。ただ音の好みは間違いなくゼンハイザーだったので、「Momentum True Wireless 3」の購入に至った。

AAC接続だからと言って「Momentum True Wireless 3」が他の製品に劣ることはなく、十分に音質の良さを体感することができる。

一般的な耳の私にとってハイレゾは気持ちの問題、AACで十分。

ノイズキャンセリング&外音取り込みも実用的(最強ではない)

ノイズキャンセリングはぼちぼち

ノイズキャンセリングに関しては十分に実用的なレベルではあるが、AirPods Proには及ばない。番付をするなら2段ほど下にいる印象。とはいえ音楽を流していれば周囲の音は気にならないから問題ない。音を流さず耳栓として使うのは微妙といったところだ。

専用アプリ「Smart Control」のカスタマイズ画面

外音取り込み(トランスペアレントモード)は人の声が聞き取りやすい

わずかなホワイトノイズ(「サー」という小さなノイズ)はある。やっぱりAirPods Proの外音取り込みは異次元の完成度だったんだなと改めて実感。

アプリで外音取り込みの強さ、ONにした時に音楽を止める(Pause Music)か止めない(With Music)かを設定できる。

専用アプリ「Smart Control」のカスタマイズ画面

私は強さを最大にしている。Momentum True Wireless 3の外音取り込みは自然さより人の声が良く聞こえることに重きを置いてチューニングされているようだ。会話がしやすい。

素晴らしい装着感と安定感

本体は小型かつ軽量

AirPods Proと同じ6g!軽い!

筐体が小さめサイズのため装着感がかなり軽くて自然だ。そして安定感もある。イヤーピースに加えてイヤーフィンが付属しているので耳の形に合わせて調整できるのも素晴らしい。

私は耳の穴が大きめなので迷わずLサイズのイヤーピースを装着。密閉感が上がって装着感がアップした。

イヤーフィンのおかげで動いてもずれにくくなる。デフォルトのMサイズをそのまま装着している。

余談だがケースのサイズと重量に関しても計測している。イヤホン本体は小型軽量だがケースは少し大きめサイズで重量もある。とはいえポケットには問題なく収まるし大きい分バッテリーを多く搭載していることの裏返しでもあるからこの点は一概にデメリットとも言えない。

2022年時点で要求される便利機能がしっかり搭載

  • 長時間駆動バッテリー&ワイヤレス充電対応
  • カスタム性の高い専用アプリ
  • IPX4相当の防滴性

欲しい機能はほぼ全て揃っていて、特に単体で7時間再生できるバッテリーが素晴らしい。AirPods Proは4.5時間だったため充電管理のストレスはかなり軽減された。

唯一足りていないのは複数端末に同時接続できる「マルチポイント機能」だが、ファームウェアアップデートで追加されるかも?という匂わせはされているらしい。続報を待とう。

アプリについては、接続もスムーズでUIもわかりやすく使いやすい。タッチコントロールを自分でカスタムできるのがすごく嬉しい。

イコライザーに関してはシンプルに高音・中音・低音の3つのパラメータだけの仕様だ。Sound Checkという機能を使って、自分の好みに正直なイコライザーセットを作ることができる。私はロック・メタルをメインで聴くので、それに合わせたセットができた。

競合の「WF-1000XM4」「EAH-AZ60」と試聴比較

SONY「WF-1000XM4」と比較

WF-1000XM4の特徴
  • ノイズキャンセリングが最強
  • フラットで癖のない音色
  • 「DSEE EXTREME」でiPhoneでもハイレゾ相当の音質に
  • LDAC対応のため多くのAndroidスマホで最高音質を楽しめる
  • 筐体が大きく安定感が低い

もう一年前のモデルだが現在も最高ランク帯の製品だ。音色はフラットな傾向にあるので、私が好きなロックやメタルとは相性が少し悪く感じた。ただ、アップスケーリング機能「DSEE EXTREME」のおかげでiPhone(AAC接続)でもゼンハイザーに肉薄する音質を楽しむことができる。

Technics「EAH-AZ60」と比較

EAH-AZ60の特徴
  • 抜群の装着感
  • 強弱が丁寧に設計された面白みのある音色
  • LDAC対応のため多くのAndroidスマホで最高音質を楽しめる
  • ワイヤレス充電対応無し

正直MTW3じゃなくてこっちを買うかでかなり迷った。機能面ではほぼ差がないのだが音色が華やかでかなり好みだった。決め手になったのは①MTW3が後発なのに高価格で攻めてきたこと、②各種サイトやレビュー動画での評価にて明確に差があったこと、の2点だ。

まとめ&こんな人におすすめ

「Momentum True Wireless 3」は凄まじい完成度

間違いなく2022年を代表するワイヤレスイヤホンだと思う。下期にこれを超える商品が登場するのか疑問なレベルだ。秋頃に「AirPods Pro2」の登場が噂されているが土俵の違う相手なので、音質優先完全ワイヤレスイヤホンはMTW3の一強になる可能性も十分にある。

iPhoneユーザーにとっても十分”買い”な商品だ

「AirPods Pro」との2台持ちに落ち着いた

私は仕事用のPCがMacbookなので「AirPods Pro」は仕事用のイヤホンになった。ハイレベルなノイキャンと外音取り込みが仕事中のWeb会議や動画試聴(朝会が動画で配信されるので)に便利。

もちろん普段使いは「Momentum True Wireless 3」になった。

「Momentum True Wireless 3」はこんな人におすすめ

  • 完全ワイヤレスイヤホンで音質に拘りたい人
  • aptX-adaptive対応のスマホを持っていてハイレゾ音源を楽しみたい人
  • 高価(4万円)でも確実に良い物を使いたい人
  • ノイキャン・外音取り込みについては最高品質でなくでも許容できる人

といったところだ。全体的なクオリティは金額に見合った素晴らしいもので私は大満足している。特に音質が抜群で今までと音楽体験が大きく変わった。iPhone(AAC接続)でも十分に音質の良さを体験できる。

ぜひこの記事を読んで「良さそうだなー」と思った方には購入をおすすめする。後悔はしないはず。

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